“コレラ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:これら
語句割合
虎列拉32.1%
虎列剌32.1%
虎烈剌10.7%
虎列刺7.1%
虎疫7.1%
維們3.6%
虎刺拉3.6%
霍乱3.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
虎列拉コレラ流行はやり出した為め大阪名物の一つ、築港の夜釣よつりが出来なくなつたのは、釣好きにとつて近頃の恐慌である。
が、幸か不幸か、結婚した翌年宗兵衛は安政五年のコロリ大流行(今で云う虎列剌コレラ)で、不意に死んでしまいました。
ある恋の話 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
飲みとうて飲みとうてならぬところへ、ちょうど虎烈剌コレラ流行はやってなあ。獄卒がこれを消毒まよけのために雪隠せついんれと云うて酢をれたけに、それを我慢して飲んだものじゃ。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
彼は虎列刺コレラで死んだので、その時は公な葬式が許されず、今や、三ヶ月後になって、それが行われるのである。
二葉亭が着くと間もなく哈爾賓では猛烈な虎疫コレラが流行して毎日八百五十人という新患者を生じ、シカモ防疫設備が成っておらんので患者の大部分がたおれてしまうという騒ぎであったから
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
維們コレラ最モ群ヲ出ヅ。
上野 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
九月に入つて登記所の庭に黄色い鶏頭の花が咲くやうになつてもまだ虎刺拉コレラは止む気色もない。
水郷柳河 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
それによると赤痢及び小児霍乱コレラは全く無く、マラリヤによる熱病はその例を見るが多くはない。リューマチ性の疾患は外国人がこの国に数年間いると起る。