“をちど”の漢字の書き方と例文
語句割合
越度100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
家來の任用、肥後表へ差し向けた使者の件等は、公儀に於いて越度をちどと認める、追つて詮議せんぎを遂げるであらうと云ふ申渡まうしわたしである。暮方に成瀬は病氣だと云つて、安藤が來て慰問した。
栗山大膳 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
人己が越度をちどによりてたゞ少時しばらくこゝにとゞまり、己が越度によりて正しき笑ひと麗はしき悦びを涙と勤勞ほねをりに變らせぬ 九四—九六
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
あと立出たちいでけり然ば九郎兵衞は是より百姓になり消光處くらすところよからぬ事のみ多ければ村方にても持餘もてあまいづれあきれ果ては居けれども九郎兵衞は狡猾わるかしこき者故勿々なか/\越度をちど
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)