“ろしゅつ”の漢字の書き方と例文
語句割合
露出100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
崩れた岩石の間から、半分ばかり無惨むざんな胴体をはみ出している機関車、飛び散っている車輪、根まで露出ろしゅつしている大きな松の樹など、その惨状は筆にも紙にもつくせません。
崩れる鬼影 (新字新仮名) / 海野十三(著)
その園生の精のような溌剌はつらつとした美少女の群れが、まる一年、陽の目も見なかった貴重な肢体を、今、惜気もなく露出ろしゅつし、思い思いの大胆な色とデザインの海水着をまとうて、熱砂ねっさの上に
鱗粉 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
そこは密林みつりんのおくであったが、地盤じばんの岩石が露出ろしゅつしているため、一町四ほうほど樹木じゅもくがなく、平地はすずりのような黒石、け目くぼみは、いくすじにもわかれた、水が潺湲せんかんとしてながれていた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)