“れいすう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
霊枢80.0%
靈樞20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それの歳多紀茝庭たきさいていの発会の日に、蘭軒の嫡子榛軒は酒をかうむつて人と争つた。柏軒はこれを聞いて、霊枢れいすう一巻を手にして兄の前に進み、諫めて云つた。人には気血動くの年がある。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
素問そもん霊枢れいすうでも読むような医者を捜してきめていたのではなく、近所に住んでいて呼ぶのに面倒のない医者にかかっていたのだから、ろくな薬は飲ませてもらうことが出来なかったのである。
寒山拾得 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
素問そもん靈樞れいすうでもむやうな醫者いしやさがしてめてゐたのではなく、近所きんじよんでゐてぶのに面倒めんだうのない醫者いしやかつてゐたのだから、ろくなくすりませてもらふことが出來できなかつたのである。
寒山拾得 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)