“よぼよぼ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
疲曳50.0%
窶々50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いや、名歌めいかはしばらく預ッておいて、本文ほんもんかかろう。そうこうしているうちに船頭が出て来た。見ると疲曳よぼよぼ爺様じいさんさ。
取舵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
実に見せたかッたね、その疲曳よぼよぼ盲者めくらがいざとッて櫓柄ろづかを取ると、仡然しゃっきりとしたものだ、まるで別人さね。なるほどこれはそのみちに達したものだ、と僕はおもッた。
取舵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
どうで隠居いんきょをするというのだから、老者としより覚悟かくごの前だッたが、その疲曳よぼよぼめくらなのには驚いたね。
取舵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
やがてその臣と左の足に故障のある窶々よぼよぼした住職が出て来た時には、監物たちは本堂の前に立って内陣にともった二三本の蝋燭の光に、大小の仏像の薄すらと浮いているのを眺めていた。
不動像の行方 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)