“よしちょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
芳町50.0%
葭町44.1%
吉町2.9%
葮町2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
芳町よしちょうやっこ嬌名きょうめい高かった妓は、川上音次郎かわかみおとじろうの妻となって、新女優の始祖マダム貞奴さだやっことして、我国でよりも欧米各国にその名を喧伝けんでんされた。
明治美人伝 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
葭町よしちょうの「つぼ半」という待合の女将おかみで、名前は福田きぬ、年は三十そこそこの、どう見たって玄人くろうとあがりのシャンとした中年増なんです……
あやつり裁判 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
幾時の後、吉町よしちょう金筒きんづつという茶屋の一間で、酔眼を朦朧もうろうとさせている神尾主膳を見る。
大菩薩峠:31 勿来の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
その頃柳橋やなぎばしに芸者が七人ありまする中で、重立おもだった者が四人、葮町よしちょうの方では二人、あとの八人はい芸者では無かったと申します。
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)