“川上音次郎”の読み方と例文
読み方割合
かわかみおとじろう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
芳町よしちょうやっこ嬌名きょうめい高かった妓は、川上音次郎かわかみおとじろうの妻となって、新女優の始祖マダム貞奴さだやっことして、我国でよりも欧米各国にその名を喧伝けんでんされた。
明治美人伝 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
広い通りへ出て川上音次郎かわかみおとじろうの銅像の処で少時休んだ。女の子供が二人、私のそばで蜜柑みかんを喰べていた。それを見ていると、私の舌の上にも酸っぱい汁がたまりそうであった。
貸家探し (新字新仮名) / 林芙美子(著)