“ゆきじょろう”の漢字の書き方と例文
語句割合
雪女郎100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
雪は彼女かれの上に容赦なく降積ふりつんで、さながら越路こしじの昔話に聞く雪女郎ゆきじょろうのようなていになった。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
いずれも当時の惨状を想像されないところはなかった、つその山麓の諸温泉には、例の雪女郎ゆきじょろうはなしだの、同山の一部である猫魔山ねこまやまの古い伝説等は、吾々をして、一層いっそう凄い感をおこさしたのである。
雪の透く袖 (新字新仮名) / 鈴木鼓村(著)
「こんな、さびしい時の、可恐こわいものにはね、鎧なんか着たって叶わないや……向って行きゃ、きえちまうんだもの……これから冬の中頃になると、軒の下へ近く来るってさ、あの雪女郎ゆきじょろう見たいなもんだから、」
霰ふる (新字新仮名) / 泉鏡花(著)