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ゆきおんな
雪女の
白い
歯、
水晶のような
瞳からはなつ
光と、
人魚のかんむりや、
首にかけた
海中のめずらしい
貝や、さんご
樹のかざりからながれるかがやきは
「それなら、
私が、
雪女をよんできてあげましょう。また
今夜あたり、
人魚が、
岩の
上にいないものでもない。いたら、
人魚も、つれてきてあげましょう。」
ふくろうが
唄をうたい、
風のおばあさんがこわれた
手風琴をならし、きつねを
先頭に、
雪女、
人魚というじゅんに、
思い、
思いに、
手をふり、からだをまげて、おどったのであります。