“やくおと”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ヤクオト
語句割合
厄落90.0%
疫落10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……妹背山いもせやま言立いひたてなんぞ、芝居しばゐのはきらひだから、あをものか、さかな見立みたてで西にしうみへさらり、などをくと、またさつ/\とく。おんやくはらひましよな、厄落やくおとし。
火の用心の事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
今日の厄落やくおとしを終ろうと、すらりと立って、片手には丸形の行燈あんどんを携え、秋草の襖へ手をかけると、なんとなく心がおののく、その気持を取直して、これもスラリと襖をひらき
大菩薩峠:41 椰子林の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
疫落やくおとしをやってから、娘をまた里方へ帰すつもりで引受けて来たんだぜ、それをそのままいい気になって、わがものにしてしまおうなんて、考えても考えられねえことだ、縁というやつは
大菩薩峠:41 椰子林の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)