“やきもちや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
嫉妬家71.4%
嫉妬焼28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
直ぐ己れが、抱き込まれたであるまいかと、気が廻るのはお定まり。どこのだつても嫉妬家やきもちやといふものは、たいがいさうしたものだわな。焚付けて、焼かせる奴を、とかく有難がるものよ。
したゆく水 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
マリヤンには五歳いつつになる女の兒がある。夫は、今は無い。H氏の話によると、マリヤンが追出したのださうである。それも、彼が度外どはづれた嫉妬家やきもちやであるとの理由で。
一知はマユミの両親が極度に浅ましいけちであると同時に、鬼ともけものともたとえようのない残酷な嫉妬焼やきもちやきである事を、ずっと以前から予想していた。
巡査辞職 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
温和おとなしいフロウベエルは色々に弁解いひわけをしたが、嫉妬焼やきもちやきの女はうしても承知しないので、小説家もとうと本気になつて怒り出した。そしてまきざつぽうをふり上げてなぐり倒さうとした。