“もとこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
元子28.6%
資子14.3%
元小14.3%
元金14.3%
基子14.3%
本子14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『断然元子もとこを追ひ出してしづを奪つて来る。いやしくつても節操みさをがなくつてもしづの方がい』といふ感が猛然と彼の頭にぼつた。
節操 (新字旧仮名) / 国木田独歩(著)
行子の母の資子もとこか、行子の侍女の高根の三人のうちにちがいないが、「くやみてもかひなきことなれど、せめてもの心やりに書きもしるしつ」
うすゆき抄 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
賀茂資子もとこをもらうことにきめた。
うすゆき抄 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
元小もとこ十人、身性が悪いので誘い小普請入りをいいつかっている土生仙之助を筆頭に、いずれも化物に近い変り種ばかりで、仙之助は
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
元金もとこの借金は遊佐君が連帯であつて、実際頼れて印を貸しただけの話であるのが、測らず倒れて来たといふ訳なので、それは貸主の目から見れば、そんな事はどうでも可いのだから
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
後宇多院の後宮、西華門院基子もとこの侍女の卯木うつぎとであった。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
本子もとこ奥さんは 去年の秋まいた、せいぜい一尺も大きくならないはずのチユーリツプが、屋根をこすほど長くのびてゐる ふしぎな光景をみて、あつけにとられました。