“めいぶん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
名分58.3%
名聞41.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
〔評〕維新のげふは三藩の兵力に由ると雖、抑之を養ふにあり、曰く名義めいぎなり、曰く名分めいぶんなり。或は云ふ、維新のこう大日本史だいにつぽんし及び外史にもとづくと、亦しとせざるなり。
いうのか知らねえが、おらア何も、むりに生きていてえこたアねえ。生まれたついでに、生きているだけのことだ。名分めいぶんせえ立ちゃア、いま死んでもいいのだが、それがどうした——
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
両親ふたおやともとうに無くなって、他に兄弟と云うものもないので、親類の老人達は彼に結婚させようとしてうるさく勧めたが、彼はそれに耳を傾けないし、また、彼に財産の多いのと名聞めいぶんがあるのとで
赤い花 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
すると、聖護院のなにがしと、日頃は、もっともらしい名聞めいぶんもある一僧が
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)