“むしころ”の漢字の書き方と例文
語句割合
蒸殺100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それからがくがくして歩行(ある)くのが少し難渋(なんじゅう)になったけれども、ここで倒(たお)れては温気(うんき)で蒸殺(むしころ)されるばかりじゃと、我身で我身を激(はげ)まして首筋を取って引立てるようにして峠の方へ。
高野聖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
どこを見ても、泥で固めた家々の屋根瓦が、鉛のやうに鈍く日の光を反射して、その下に懸けてある燕(つばめ)の巣さへ、この塩梅(あんばい)では中にゐる雛や卵を、そのまゝ蒸殺(むしころ)してしまふかと思はれる。
酒虫 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
それからがく/″\して歩行(ある)くのが少(すこ)し難渋(なんじふ)になつたけれども、此処(こゝ)で倒(たふ)れては温気(うんき)で蒸殺(むしころ)されるばかりぢやと、我身(わがみ)で我身(わがみ)を激(はげ)まして首筋(くびすぢ)を取(と)つて引立(ひきた)てるやうにして峠(たうげ)の方(はう)へ。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)