“みなせ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
水無瀬54.5%
水瀬45.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もう是れまで来れば宜いと思うと益々雪の降る気候に向って、く事も出来ませんから、人知れず千島村ちしまむらという処へ参って、水無瀬みなせの神社の片傍かたほとり隠家かくれがに身を潜め
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
いやまぎれない菊水の旗幟しるしがすぐわかった。で、正季たちは、ふもとの西国街道で駒をおりて待っていた。——近くにある築土ついじは、水無瀬みなせノ宮のあとらしく「伊勢物語」に
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
見知らぬくに音信おとづれの様に、北上川の水瀬みなせの音が、そのシツトリとした空気を顫はせる。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
河原の水瀬みなせに、彼は、一そうの小舟を見つけた。も付いているし、恰好な乗物と思ったのであろう。それへ乗って、繋いでいる綱を解きかけるのであった。
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)