“みかげいし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
御影石40.4%
花崗石38.2%
花崗岩18.0%
御蔭石2.2%
御陰石1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
昔通りのくぐり門をはいって、幅の狭い御影石みかげいしの石だたみを、玄関の前へ来ると、ここには、式台の柱に、銅鑼どらが一つ下っている。
野呂松人形 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
製糸工場の最初の経営者の墓は、花崗石みかげいしの立派なもので、寄付金をした有志の姓名は、金文字で、高い墓石にりつけられてあった。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
直ぐその家に眼をったのであるが、花崗岩みかげいしらしい大きな石門から、かえで並樹なみきの間を、爪先つまさき上りになっている玄関への道の奥深く
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
植木屋の前を通るとき、ダアリアの咲いているあたりを見たが、四枚並べて敷いてある御蔭石みかげいしが、萩の植わっている処から右に折れ曲っていて、それより奥は見えなかった。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
村端まで来て、道の片側に沿って流れている小川にかかった御陰石みかげいしの橋を見た時、米は此処が最も楽書するのに適していると思った。
(新字新仮名) / 横光利一(著)