“まごうた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
馬子唄41.7%
馬士歌33.3%
馬士唄16.7%
馬子歌8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
伊那の谷からの通路にあたる権兵衛ごんべえ街道の方には、馬の振る鈴音に調子を合わせるような馬子唄まごうたが起こって、米をつけた馬匹ばひつの群れがこの木曾街道に続くのも、そういう時だ。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
僅かに馬士歌まごうたの哀れを止むるのみなるも改まる御代みよに余命つなぎ得し白髪のおうな囲炉裏いろりのそばに水洟みずばなすゝりながら孫玄孫やしゃごへの語り草なるべし。
東上記 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
己が詰らねえ馬子唄アやったり麦搗唄むぎつきうたう云うもんだって唄って相手をすると、面白がって、それえ己がに教えてくれろなどと云ってなア、妙に馬士唄まごうたを覚えるだ、三味線さみせん弾いて踊りを踊るなア
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
空の月のうらを行くと思うあたりはるか馬子歌まごうたが聞えたて。
高野聖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)