“まくや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
幕屋80.0%
幕舎20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これは毎年の慣例しきたりで七月十五日の早朝あさまだきにご神体の幕屋まくやがひらかれるのである。そうして黄金の甲冑かっちゅうで体をよろった宗介様を一同謹んで拝するのであった。
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
悪を汝の幕屋まくやに留むるなかれ、さすれば汝顔をあげてきずなかるべく、堅く立ちておそるる事なかるべし
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
平家方の大将の陣所らしい幕舎まくやの隅に、一かたまりのおんなの群れが、おののき縮まって、地に伏したり、とばりにかくれたり、抱き合ったりして——中でもおさない十二、三のおんなは、シクシク泣いていた。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)