“まうざう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
妄想88.9%
妄像11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
森閑しんかんとした浴室ゆどの長方形ちやうはうけい浴槽ゆぶね透明すきとほつてたまのやうな温泉いでゆ、これを午後ごゝ時頃じごろ獨占どくせんしてると、くだらない實感じつかんからも、ゆめのやうな妄想まうざうからも脱却だつきやくしてしまふ。
都の友へ、B生より (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
そしてわたくしが正直にすると、非常な悪事を働くとの別は、ひどく重大な事件だと妄想まうざうしたとしませう。そんな事が皆利足の附くやうになつてゐるのです。
蟻はその明暗めいあんに、草の香ひに白い妄像まうざうをゑがきながら
太陽の子 (旧字旧仮名) / 福士幸次郎(著)