“ほうてん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
奉天88.0%
奉奠4.0%
法典4.0%
烹点4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
十五、六歳の頃から棒を習った。それまではまだいのであるが、それから更に進んで兵となって、奉天ほうてん歩隊に編入された。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
来賓総代武谷軍医監の玉串奉奠ほうてんありて、古賀発起人総代の挨拶、佐藤理事の工事報告、武谷軍医監の祝辞ありて正午閉式、引続いて祝宴に移り翁の逸話懐旧談に歓を尽し一時過ぎ散会した。
梅津只円翁伝 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
そこは下総国しもうさのくに行徳村からざっと一里程ある寒村だった。いや村というほどな戸数こすうもない。一面にしのあしや雑木の生えている荒野こうやであった。里の者は、法典ほうてんはらといっている。
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「茶は高貴の人に応接するが如し、烹点ほうてん共に法をみだればその悔かへるべからず」これが、彼の茶に対するときの心構へであつた。
上田秋成の晩年 (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)