“へきたん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
碧潭81.8%
碧丹9.1%
碧湍9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
紙鳶挙ぐる子供の、風の神弱し、大風吹けよと、謡ふも心憎しなど、窓に倚りて想ひを碧潭へきたん孤舟こしゅうせ、眼に銀鱗の飛躍を夢み、寸時恍惚たり。
元日の釣 (新字旧仮名) / 石井研堂(著)
もう此時このときは、ひと御神輿おみこしかつぐのでない。龍頭りうとうまた鷁首げきしゆにして、碧丹へきたん藍紅らんこういろどれる樓船やかたぶねなす御神輿おみこしはうが、いますれいとともに、ひとなみおもふまゝるのである。
祭のこと (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
福島から御嶽の頂上まで十里の間、その半ばは王滝川の渓流に沿うてさかのぼるのである。この山中の路は登り下りの坂で、松木林、雑木林、あるいは碧湍へきたんの岸を伝い、あるいは深淵を瞰下みおろして行く。
木曽御嶽の両面 (新字新仮名) / 吉江喬松(著)