“ぶこつもの”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
無骨者45.5%
武骨者27.3%
不骨物9.1%
武骨物9.1%
無骨漢9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「そんなことをいいましたか? わたしをおじいさんのような無骨者ぶこつものだと……、そして、自分じぶんを、野原のはら女王じょおうだと……。」
風と木 からすときつね (新字新仮名) / 小川未明(著)
打つて變りし瀧口が今日此頃けふこのごろの有樣に、あれ見よ、當世嫌ひの武骨者ぶこつものも一度は折らねばならぬ我慢なるに、笑止や日頃ひごろ吾等を尻目に懸けて輕薄武士と言はぬ計りの顏
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
愚老は眞葛周玄と申す至って不骨物ぶこつもので、此のとも幾久しゅう御別懇に願います此のたびは不思議な御縁で粥河氏よりの頼みで、届かんながら僕が媒妁役なこうどやくを仰せ付けられて
日頃我れを武骨物ぶこつものと嘲りし優長武士に一泡ひとあわ吹かせんずと思ひけり。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
さてはと梅子の胸とどろくを、松島はづ口を開きつ「我輩が松島と云ふ無骨漢ぶこつものです——御芳名は兼ねて承知致し居ります」
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)