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ぶこつもの
ふりがな文庫
“
無骨者
(
ぶこつもの
)” の例文
安宅さんと何やら気の利いた
常談
(
じょうだん
)
を交わしていらっしゃるらしいのを、私たちだけは
無骨者
(
ぶこつもの
)
らしい顔をして眺めていた。
楡の家
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
「そんなことをいいましたか?
私
(
わたし
)
をおじいさんのような
無骨者
(
ぶこつもの
)
だと……、そして、
自分
(
じぶん
)
を、
野原
(
のはら
)
の
女王
(
じょおう
)
だと……。」
風と木 からすときつね
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
金に眼がくれて町人の娘を貰い、それで
得々
(
とくとく
)
たる仁だけあって、物の考えが
無骨者
(
ぶこつもの
)
のわれわれとは天から違い申す。
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
元来が田舎育ちの
無骨者
(
ぶこつもの
)
なので、人づきあいが
拙
(
まず
)
く、従って異性との交際などは一つもなく、まあそのために「君子」にさせられた形だったでもありましょうが、しかし表面が君子であるだけ
痴人の愛
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
これなる堀口貞満も、おそらく一時の
忿懣
(
ふんまん
)
にまかせ、
御立座
(
ごりゅうざ
)
のまぎわを騒がせたものと思われますが、
無骨者
(
ぶこつもの
)
の
呶罵
(
どば
)
も、あわれと聞こし召されて、みゆるしあるよう、ひらにおわび申しあげまする。
私本太平記:12 湊川帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
無
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
骨
常用漢字
小6
部首:⾻
10画
者
常用漢字
小3
部首:⽼
8画
“無骨”で始まる語句
無骨
無骨漢