“ふるてぬぐい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
古手拭85.7%
故手拭14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鍋蓋なべぶた古手拭ふるてぬぐい、茶碗のかけ、色々の物ががって来て、底は清潔になり、水量も多少は増したが、依然たる赤土水のにごり水で、如何に無頓着の彼でもがぶ/\飲む気になれなかった。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
咽喉のどに巻いたる古手拭ふるてぬぐいのばして、覆面す——さながら猿轡さるぐつわのごとくおのが口をばゆわう。この心は、美女に対して、熟柿じゅくし臭きをはばかるなり。人形の竹を高くひっかつぐ。山手の方へ)
山吹 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
夜の物を揚げあえず楊枝ようじを口へ頬張ほおば故手拭ふるてぬぐいを前帯にはさんで、周章あわてて二階を降りる。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)