“ひらおか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
枚岡66.7%
平岡33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
順道じゅんとうならば、今頃は既に、藤原の氏神河内の枚岡ひらおかの御神か、春日の御社みやしろに、巫女みこの君として仕えているはずである。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
そのほかに、久留米の神主で、あの慷慨家こうがいか真木和泉まきいずみが加わる、それから中山卿のお附であった池、枚岡ひらおか、大沢の三人——中山卿は長州でくなられたそうじゃ。
大菩薩峠:13 如法闇夜の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
ゆるせ免せと言うところじゃが、——あれはの、生れだちから違うものな。藤原の氏姫じゃからの。枚岡ひらおかいつひめにあがる宿世すくせを持って生れた者ゆえ、人間の男は、弾く、弾く、弾きとばす。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
そこで技手の平岡ひらおかは田川お富に頼んで、お秀の現状ありさまを見届けた上、局を退くとも退かぬとも何とか決めて呉れろと伝言つたえさしたのである。
二少女 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
「ちょっと平岡ひらおかさんに頼まれて来た用があるのよ、此処でも話せますよ、もう遅いもの、上ると長座ながくなるから。……」と今来た少女は言って、笑をふくんんでいる。
二少女 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)