“ひひん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
妃嬪83.3%
菲品16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
女王は身の丈甚だ高からず、おもての輪廓鋭くして、黒き目は稍〻おちいりたり。衣裳つきはいと惡し。無遠慮に評せば、擬人せる貧窶ひんく妃嬪ひひん裝束さうぞくしたるとやいふべき。
末の妹の勾当ノ内侍も後宮に入って、あまたな妃嬪ひひんのうちでさえかがやく寵幸ちょうこうを身一つにほこっていた。
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かくてはその災害さいがいを待つにおなじくして本意ほんいに非ざれば、今より毎年寸志すんしまでの菲品ひひんていすべしとて、その後はぼんくれ衣物いぶつ金幣きんへい、或は予が特に嗜好しこうするところの数種をえておくられたり。