“ばんざん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
蕃山66.7%
万山16.7%
萬山16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
上方へゆく目的は、熊沢蕃山ばんざんの門をたたくためだという。蕃山といっても経学をきくためではない、笛をまなびたいのだ、などと気焔きえんをあげた。
東北地方は既に厳霜凄風げんそうせいふうたれて、ただ見る万山ばんざんの紅葉はさながらに錦繍きんしゅうつらぬるが如く、到処秋景惨憺いたるところしゅうけいさんたんとして、蕭殺しょうざつの気が四隣あたりちているこうであった、ことにこの地は東北に師団を置きて以来
雪の透く袖 (新字新仮名) / 鈴木鼓村(著)
秋深うして萬山ばんざんきばみつ。枕をそばだつれば野に悲しき聲す。あはれ鐘の音、わづらひの胸にもの思へとや、この世ならぬひゞきを、われいかにきくべき。
清見寺の鐘声 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)