“はらみいし”の漢字の書き方と例文
語句割合
孕石100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
佩ぶれば姙婦に宜しという石どもについては、余未刊の著『燕石考』に詳述したが、その一部分を「孕石はらみいしの事」と題して出し置いた。
孕石はらみいし殿、孕石殿! どうやら荒模様になった様子。今夜もさびしいことでござろう。物語り致そうではござらぬか」
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
すけ十郎郷右衞門の兩人に盜みいださせしに相違あるまじすれば先づ三河町二丁目の惣右衞門が方を尋ねるべしと有て早速孕石はらみいし源兵衞安井伊兵衞の兩人を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
出し新規しんきに抱へる者共には用人立花左仲たちばなさちう安間あんま平左衞門又中小姓には安井伊兵衞孕石はらみいし源兵衞其外徒士かち六人の者を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
右門は五右衛門の強力ごうりきを心ひそかに嘆じながら、今は遁がれぬ必死の場合、両手を岩に打ち掛けて、金剛力は出しても、地の中深く喰い込んだ苔蓬々ほうほうたる孕石はらみいしは、身弛みゆるぎ一つすればこそ。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
引き拔切合處に太田樣の方には中小姓こしやう徒士かちなどにも手利てきゝの者之あり其上陸尺ろくしやくの七右衞門はちからもありてよくはたらき候然るに嘉川樣の方には中小姓こしやう孕石はらみいし源兵衞安井やすゐ伊兵衞を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)