“はちけん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
八間75.0%
八間燈12.5%
八間行燈12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
毛繻子張けじゅすば八間はちけん蝙蝠こうもりの柄には、幸い太いこぶだらけの頑丈がんじょう自然木じねんぼくが、付けてあるから、折れる気遣きづかいはまずあるまい。
二百十日 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
大湯の八間燈はちけんや宿屋の軒行燈のきあんどんにちょうど灯の入る刻限なので、退屈な温泉の客と入りこんでくる旅人が、たちまち輪になって、会田屋の前をふさいでしまった。
鳴門秘帖:03 木曾の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かまちがだだ広く、炉が大きく、すすけた天井に八間行燈はちけんの掛かったのは、山駕籠とつい註文ちゅうもん通り。階子下はしごしたの暗い帳場に、坊主頭の番頭は面白い。
眉かくしの霊 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)