“はすいけ”の漢字の書き方と例文
語句割合
蓮池100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……ほとりには柳やえんじゅのみどりが煙るようだし、亭の脚下きゃっかをのぞけば、蓮池はすいけはちすの花が、さながら袖を舞わす後宮こうきゅうの美人三千といった風情ふぜい
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
半蔵の家に一泊ときめて、五、六人で比丘尼寺びくにでら蓮池はすいけの方まで遊び回り、谷川に下帯洗濯せんたくなぞをして来る女中方もある。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
そこここに死骸しがいを収める西方らしい雑兵どもが急しげに往来するばかり、功徳池くどくいけと申す蓮池はすいけには敵味方の屍がまだ累々るいるいと浮いておりますし、鹿苑院ろくおんいん
雪の宿り (新字新仮名) / 神西清(著)