“はこね”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ハコネ
語句割合
箱根67.2%
函嶺18.0%
函根13.1%
凾嶺1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
江戸表より所持しよぢ仕つり歸國の節箱根はこね山向ふよりあやしき者兩三人後になり先になり付參りすで瀬戸川せとがはまで來かゝりし時は三人の者難題なんだい
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
紅葉もみじはちょうど見ごろ、差迫った御用もない折を狙って、銭形平次は、函嶺はこねまで湯治旅と洒落しゃれました。
私が、ともかくもお前と別れることになって、当分永い間東京に帰らぬつもりで函根はこねにいって、二十日はつかばかりいて間もなくまた舞い戻って来た時
うつり香 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
小田原へ着いたのは丁度六つ少し前、飛脚馬も、伊勢詣りも、武家も町人も、大抵たいていは其處で泊りました。凾嶺はこねまでは四里八町、夜道には少し遠過ぎます。
二人は銘々めい/\に支度をして、そつと旅籠屋を拔出したのは、それから間もなく、闇の小田原街道を、手に手を取るやうな心持で、凾嶺はこねの三枚橋を渡りました。