“函根”の読み方と例文
読み方割合
はこね100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
函根はこね、久能山は大事な要害だ。敵に取られては面白くない。……まあ八郎聞くがいい、どうだ冴え切った三味線ではないか
大捕物仙人壺 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
私が、ともかくもお前と別れることになって、当分永い間東京に帰らぬつもりで函根はこねにいって、二十日はつかばかりいて間もなくまた舞い戻って来た時
うつり香 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
しかしそれが、スウィスの代りに函根はこねの山になり、氷河のクレッヴァスの代りに、安山岩の堆石の下、苔蒸す岩清水に、洗われる屍となったのであった