“はくしょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
白勝33.3%
白菖33.3%
博渉33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
連れの男が、オヤ今のは白日鼠はくじつそ白勝はくしょうらしい。おういっ白兄哥はくあにいって、呼んだけれど、返事もしなけりゃあ、振返りもせず消えちまった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
すなわち、酒売り男にふんして好演技を見せた男で、この黄泥岡こうでいこうの近村に住む白日鼠はくじつそ白勝はくしょうという遊び人なのである。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さてこの歌にあるアヤメグサ、すなわちアヤメは、ショウブすなわち白菖はくしょうのことである。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
すなわち白菖はくしょうがアヤメであった時は、今日こんにちのアヤメがハナアヤメであったが、アヤメの名がショウブとなるにおよんで、ハナアヤメがアヤメとなり、時代により名称に変遷へんせんのあったことを示している。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
新橋しんばし金春こんぱる屋敷に住んだ屋根ふきで、屋根屋三右衛門が通称である。もとしばの料理店鈴木すずきせがれ定次郎さだじろうで、屋根屋へは養子に来た。わかい時狂歌を作って網破損針金あみのはそんはりがねといっていたのが、後博渉はくしょうを以て聞えた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)