“ねぼけがお”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
寝恍顔66.7%
寐惚顔33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
黄ばんだ竹の林、まだ枯々とした柿、すもも、その他眼にある木立の幹も枝も、皆な雨に濡れて、黒々ときたな寝恍顔ねぼけがおをしていない物は無い。
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
漸く顕れかけた暗い土、黄ばんだ竹の林、まだ枯々とした柿、すもも、その他三人の眼にある木立の幹も枝も皆な雨に濡れて、黒々ときたな寝恍顔ねぼけがおをしていない者は無かった。
岩石の間 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
はじめちょっとかれには前院長ぜんいんちょうかぬようであったがやがてそれとて、その寐惚顔ねぼけがおにはたちま冷笑れいしょううかんだので。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
すると、時々ときどき厨房くりやいて、ダリュシカのあか寐惚顔ねぼけがおあらわれる。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)