“にまいおり”の漢字の書き方と例文
語句割合
二枚折100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と云いながら、ずか/\と慈悲容赦なさけようしゃも荒々しく、二枚折にまいおり反故張屏風ほごばりびょうぶを開け、母の掛けて居りまする四布蒲団よのぶとんを取りにかゝりますから
暖炉だんろふさいだままの一尺前に、二枚折にまいおり小屏風こびょうぶを穴隠しに立ててある。窓掛は緞子どんす海老茶色えびちゃいろだから少々全体の装飾上調和を破るようだが、そんな事は道也先生の眼にはらない。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
あがって見ると、九尺二間くしゃくにけん棟割長屋むねわりながやゆえ、戸棚もなく、かたえの方へ襤褸夜具ぼろやぐを積み上げ、此方こちらに建ってあります二枚折にまいおり屏風びょうぶは、破れて取れた蝶番ちょうつがいの所を紙捻かんぜよりで結びてありますから
二枚折にまいおりよしの屏風の蔭に、蛇形じゃがた単物ひとえものに紺献上の帯を神田に結び、結城平ゆうきひらの半合羽を着、わきの方に振分ふりわけの小包を置き、年頃三十ばかりの男で、色はくっきりと白く眼のぱっちりとした、鼻筋の通った
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)