“にがむし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
苦虫64.3%
苦蟲35.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
むつかしやの苦虫にがむしの公爵が寝床の中でこの歌を始める。これがヴァレンティーヌ夫人、ド・ヴァレーズ伯爵、ド・サヴィニャク伯爵へと伝播でんぱする。
莫迦ばかな奴じゃ」提督は、いよいよ苦虫にがむしを噛んだような顔をした。演習ではあるまいし、救援が出来るものか。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
ると、自分じぶんまへには女王樣ぢよわうさまが、うでこまねいてつてられました、苦蟲にがむしみつぶしたやうな可厭いやかほして。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
手を休める暇と云つては殆ど無いのだが、——時として、筆の穂先を前齒で輕く噛みながら、何といふ事なしに苦蟲にがむしを噛みつぶした樣な顏をして居る事があつた。
菊池君 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)