“なんてい”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ナンテイ
語句割合
南鄭40.0%
南定20.0%
南底20.0%
南庭20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「楊松のいったとおりだ」と、いよいよ楊松を信頼して、何事も彼にはかったが、もう南鄭なんていも落城し、漢中市街は、曹軍の鉄環てっかんにつつまれんとしていた。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
詳しく言えばその中にも南定なんてい北定ほくていとあって、南定というのは宋がきんわれて南渡なんとしてからのもので、勿論その前の北宋ほくそうの時、美術天子の徽宗きそう皇帝の政和宣和せいわせんな
骨董 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
橘は心で受けるものだけしか、二人からもらわないつもりだった。あやめは池のほとりを囲み、もはや移し植えようとしても、南底なんていには一芽のあやめの株も残さずに植え代えてしまった。
姫たちばな (新字新仮名) / 室生犀星(著)
ここは二条とみノ小路の旧皇居より一ばいまたお手狭である。正成が南庭なんてい寝殿しんでんをそこに仰いだとき、はや後醍醐は彼をみそなわして、この日特に、御簾みすを高くあげさせておいでになった。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)