南底なんてい)” の例文
橘は心で受けるものだけしか、二人からもらわないつもりだった。あやめは池のほとりを囲み、もはや移し植えようとしても、南底なんていには一芽のあやめの株も残さずに植え代えてしまった。
姫たちばな (新字新仮名) / 室生犀星(著)