“なわばり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
縄張90.0%
繩張10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大小の顔役が、それぞれ縄張なわばりを持ち、乾分こぶんを養い、旅烏の客をつかまえて、好餌こうじとしているが、その中で、管営かんえいの若殿金眼彪きんがんひょう施恩しおんも、一ト縄張の株を持っていた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しか如何いかに飛込んで来た仲間以外の者であろうと、朝鮮人であろうと此商売は早い方が勝にきまって居る。近頃では縄張なわばり内だの自分がけて来たのと云ったって問題にならなくなって居る。
乗合自動車 (新字新仮名) / 川田功(著)
ステンカラの粗末な洋服を着ており、昔し国定と対峙たいじして、利根川とねがわからこっちを繩張なわばりにしていた大前田の下ッでもあったらしく、請負工事の紛紜いざこざで血生臭い喧嘩けんかに連累し
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)