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なはめ
繩目の
儘にて
跑踞る同人妻せん與惣次も
謹で
平伏なし何れも遠國片田舍の者始めて天下の
決斷所へ召出され
青めの
大砂利敷詰て
雨覆を
付け種々に惡口申
募候何分
勘辨なりがたく久兵衞を切捨んと存じ候
機御加役方笠原久米之進殿に召捕れ
斯繩目の
恥辱を
敬ふ武士の
面目さもあるべし因て兩人は人殺しの
罪さし
免せば此旨
有難く心得よ夫と
指揮に小役人は二人が
繩目を
迫りくるそが
縄目をば見逃さざりき。立つて羅馬を討たんとは決意せり