“なつめ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ナツメ
語句割合
87.5%
夏目12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
百姓たちは、なつめを採ってんだり、草を煮て、草汁を飲んでしのいだり、もうその草も枯れてくると枯草の根や、土まで喰ってみた。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
外界はぽか/\と暖かい五月の陽春であった。庭のなつめの白っぽい枝に日は輝き、庭の彼方の土蔵の高い甍に青空が浸みいっている。
地上:地に潜むもの (新字新仮名) / 島田清次郎(著)
見られしか暫時しばらくひかへよと申さるゝ時常盤橋ときはばし御門番松平近江守殿あふみのかみどの番頭ばんがしら夏目なつめ五郎右衞門より差出したる者兩人足輕小頭こがしら一人足輕あしがる六七人附そひ罷出しに其者共の風俗ふうぞく何れも棧留さんとめ綿入の上へ青梅のあはせ羽織を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
僕はそのために口を探し、同じ年の十二月に海軍機関学校の教官になつた。夏目なつめ先生の死なれたのはこの十二月の九日ここのかだつた。
身のまはり (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)