“ながそで”の漢字の書き方と例文
語句割合
長袖100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
長袖ながそであしにも肉刺まめ出來できることはあるまいとおもつて、玄竹げんちくほとんど二十ねんりで草鞋わらぢ穿いたのであつた。
死刑 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
雛妓は、それから長袖ながそでを帯の前に挟み、老婢ろうひに手伝って金盥かなだらいの水や手拭てぬぐいを運んで来て、二階の架け出しの縁側で逸作と息子が顔を洗う間をまめまめしく世話を焼いた。
雛妓 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
「手をあげろ。横着者おうちゃくものめ」と、はげしいしかり声が、入口の方からひびいた。いつの間にか黄竜の幕をかきわけ、四馬頭目の巨体きょたいが、長袖ながそでから愛用の毒棒どくぼうをつきだしている。
少年探偵長 (新字新仮名) / 海野十三(著)