“なかゐ”の漢字の書き方と例文
語句割合
仲居100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
で、お坐敷から下りて来る煙草盆の中から、お客が喫ひさしの巻煙草を一つ一つ拾ひ上げる事にした。尤もそれを拾ふには、仲居なかゐといふ良い役があつた。
遣手やりても、仲居なかゐも、をんなどももけつけたが、あきれて廊下らうかつばかり、はなしいた芝天狗しばてんぐと、河太郎かはたらうが、紫川むらさきがはからけてたやうにえたらう。恐怖おそれをなして遠卷とほまきいてゐる。
火の用心の事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)