“とんちやく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
頓着80.0%
貪着10.0%
頓著10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
元気げんきすずめは、そんなうた頓着とんちやくなしで、自分じぶんのお宿やども忘わすれたやうにゆきと一しよをどつてあるきます。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
成程儀剛ぎごはな片意地なところもおあんなすつて、色恋の事なんぞには貪着とんちやくを遊ばさん方で、それで私の心も汲分けては下さらんのかと、さうも又思つたり致して
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
「さあ、つて遣れんと云ふ次第ではないが、お前の意はどうだ。私の頼は聴ずとも、又自分の修業の邪魔にならうとも、そんな貪着とんちやくは無しに、何でもかでも宮が欲しいと云ふのかな」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
と、ちよつと威張つて見せるが、そんな事に頓著とんちやくのないクレオパトラが、意地悪くおひかけて