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としまざか
ふりがな文庫
“としまざか”の漢字の書き方と例文
語句
割合
年増盛
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
年増盛
(逆引き)
珠
(
たま
)
のようだといわれたその肌は、
年増盛
(
としまざか
)
りの
愈〻
(
いよいよ
)
冴
(
さ
)
えて、わけてもお旗本の
側室
(
そくしつ
)
となった身は、どこか昔と違う、お屋敷風の品さえ
備
(
そな
)
わって、
恰
(
あたか
)
も
菊之丞
(
きくのじょう
)
の
濡衣
(
ぬれぎぬ
)
を見るような
凄艶
(
せいえん
)
さが
溢
(
あふ
)
れていた。
歌麿懺悔:江戸名人伝
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
警察官をしては
坐
(
そぞろ
)
に嫌疑の
眼
(
まなこ
)
を鋭くさせるような
国貞振
(
くにさだぶ
)
りの
年増盛
(
としまざか
)
りが、まめまめしく台所に働いている姿は勝手口の破れた水障子、引窓の綱、
七輪
(
しちりん
)
、
水瓶
(
みずがめ
)
、
竈
(
かまど
)
妾宅
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
あのお
内儀
(
かみ
)
さんの元気なことは——お湯に入っているところを見ますと、肉づきはお相撲さんのようで、
色艶
(
いろつや
)
は
年増盛
(
としまざか
)
りのようで、それで、もう五十の坂を越しているのですから驚きます。
大菩薩峠:24 流転の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
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