“とくほん”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:トクホン
語句割合
読本82.9%
讀本8.6%
徳本8.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ない所か、自分の隣にいる、ある柔道の選手の如きは、読本とくほんの下へ武侠世界ぶきょうせかいをひろげて、さっきから押川春浪おしかわしゅんろうの冒険小説を読んでいる。
毛利先生 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
まづなによりも原書げんしよ讀書力どくしよりよくとぼしいのは意外いぐわいでありました。それでさづける讀本とくほんむづかしいのかといふのに、けつしてさうむづかしい書物しよもつではありません。西洋せいやうでは高等小學校かうとうせうがくかう程度位ていどぐらゐでせう。
女教邇言 (旧字旧仮名) / 津田梅子(著)
くだんのアントニウス尊者は紀州の徳本とくほん上人同様、不文の農家の出身で苦行専念でやり当てた異常の人物だ。その値遇ちぐうの縁で出家専修した者極めて多ければ、当時エジプトの人数が僧俗等しといわれた。