“ときまいり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
時参50.0%
刻参25.0%
時詣25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この釘はうし時参ときまいりが、猿丸の杉に打込んだので、のろいの念が錆附さびついているだろう、よくお見。
湯女の魂 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
今度は鬼女、般若の面のかわりに、そのおかめの面を被せい、うし刻参ときまいり装束しょうぞくぎ、素裸すはだかにして、踊らせろ。陰を陽に翻すのじゃ。
多神教 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
なれど、場所がらゆえの僻耳ひがみみで、今の時節にうし刻参ときまいりなどはうつつにもない事と、聞き流しておったじゃが、何とず……この雌鬼めすおにを、夜叉やしゃを、眼前に見る事わい。
多神教 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
摩利支天の祠にもうずるに先立ちて、その太さ三拱みかかえにも余りぬべき一本杉の前を過ぐる時、ふと今の世にも「うし時詣ときまいり」なるものありて、怨ある男をのろう嫉妬深き婦人等の、此処に詣で
黒壁 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)