“とうぶつや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
唐物屋83.3%
唐物商8.3%
洋物屋4.2%
唐物店4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
薬種屋やくしゅやか、唐物屋とうぶつやで訊くのが一番だと思って、沈香か古渡りのギヤマンでも買うような顔をして、日本橋の問屋筋を一軒残らず歩きましたよ」
半七も七十を三つ越したとか云つてゐたが、まだ元氣の好い、不思議なくらゐに水々しいお爺さんであつた。息子に唐物商とうぶつやを開かせて、自分は樂隱居でぶらぶら遊んでゐた。
半七捕物帳:01 お文の魂 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
なに矢張やっぱ洋物屋とうぶつやの旦那様でも、元が士族さんはてで、何かで行詰った事が有って、義理堅い方だから義がたゝないとかなんとか云う所からプイと遣ったか
松と藤芸妓の替紋 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
庄「なに宜しい、まことに恐悦だ、洋物屋とうぶつやだか乾物屋だか知らねえが、誠に結構だ……何方どなたも甚だ失敬」
松と藤芸妓の替紋 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
浪人は諸方に乱暴する、外国人は殺される、洋学者という洋学者は脅迫される。江戸市中の唐物店とうぶつやでは店をこわされる、実に物すごい世の中になりましたなんて、そんな話をして行きましたっけ。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)