唐物商とうぶつや)” の例文
養子に唐物商とうぶつやを開かせて、自分は楽隠居でぶらぶら遊んでいた。わたしは或る機会から、この半七老人と懇意になって、赤坂の隠居所へたびたび遊びに行くようになった。
半七捕物帳:01 お文の魂 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
半七も七十を三つ越したとか云つてゐたが、まだ元氣の好い、不思議なくらゐに水々しいお爺さんであつた。息子に唐物商とうぶつやを開かせて、自分は樂隱居でぶらぶら遊んでゐた。
半七捕物帳:01 お文の魂 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)