“とうぎ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鄧義33.3%
東儀16.7%
討議16.7%
陶義16.7%
讜議16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
約八十里ほどくると、すでに蔡瑁以下、劉琦、劉琮の兄弟だの、また王粲おうさん文聘ぶんぺい鄧義とうぎ王威おういなどという荊州けいしゅうの諸大将まで、すべてさかんな列伍を敷いて、玄徳を出迎えるため立ち並んでいた。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、軽く、会釈を返しながら、その中へ、ずっと通って来たのは、羅門塔十郎らもんとうじゅうろうと、東儀とうぎ与力だった。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
東儀とうぎ、牢の合鍵あいかぎを持って、先に」
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
今日まで学問の進歩は種々のことなった説から、互いに討議とうぎし批評して得た結果にほかならぬ。昔は異説あると宗教の教えにそむくとかあるいは国家に危険なりとして圧迫を加えた。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
ある問題について討議とうぎしても同じことである。おれはも少しよくできるはずだがという観念は付き物のように万事について起こる。自負心じふしんであろうかと思うけれども自負心とは違う。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
ば、悉く公官被官の人々拝領しける間、陶義とうぎの富貴に誇り、鄭白の衣食に飽けりと、其外千種殿と、文観僧正の奢多婬乱の事を記すこと詳かなり
その人びとはちょうどシナの陶義とうぎのように、富貴を誇り、また鄭白ていはくのように衣食にぜいたくの限りをつくした。
堂々たる正論、政治家に施政の方針を示し、諤々がくがくたる讜議とうぎ、万衆に処世の大道を教うるは、皆これ学者の任務ではないか。
法窓夜話:02 法窓夜話 (新字新仮名) / 穂積陳重(著)